最近、販売されているノートパソコンのほとんどは、システムドライブがHDD(ハードディスク)では、なくSSD(ソリッドステートドライブ)の場合が多いです。
SSDは、HDDに比べて、圧倒的に、PCの起動速度が速いだけではなく、その他にもファイルの書き込み速度、読み込み速度、が速いです。
しかもHDDと違い、中でモーターが回転しているわけではないので、音が非常に静かです。また、そのおかげで、HDDの温度がPC使用時に軽く40度を超えることがあるのに対して、SSDの温度は、ほとんど上がりません。
いいことづくめのSSDという感じですが、HDDと比べてあえて、デメリットがあるとすれば、その価格です。
現在、この記事を書いている時点(2020年11月上旬)で、ノートパソコン用の2.5インチのHDDの1TBの値段は、だいたい5000~6000円です。
しかし、SSDの場合は、2.5インチで1TBだと、だいたい12000~13000円程度はします。
すなわち、約2倍強の価格ということになります。
そのため、販売価格を抑えるためなのか?現在、販売されているノートパソコンの主流は、SSDのサイズが、256GBや500GBの場合が多い気がします。
今回の記事では、ノートパソコンを購入したが、SSDの容量不足に悩んでいる人におすすめの方法をご紹介します。
目次
SSDが主流になってから、発売時に搭載されるPCのストレージの容量は、逆に少なくなった!?
ちなみにストレージとは、記憶装置のことを意味し、一般的には、HDDやSSDを表します。
先程も少し触れましたが、システムドライブにHDDが主流の時は、ノートパソコンに搭載されているHDDは、1TBというタイプが多かった気がします。
しかしSSDが、主流になってから、逆に容量の少ない、256GBや512GBあたりが、主流になっていることが多いです。
※この記事を書いている時点です(2020年11月上旬)
それだと、私も含めて、今までの1TBの容量に慣れた人達にとっては、容量不足を感じることがあります。
デスクトップパソコンの場合は、システムドライブのSSDの容量が少なくても、セカンドストレージとして内蔵HDDやSSDを比較的簡単に増設することができますが、ノートパソコンの場合は、基本的に、内蔵HDDやSSDのどちらか、1つしか取り付けることができません。
購入した時に搭載されている容量の少ないSSDを1TB以上のSSDに交換すればいいのでは?
という意見もあるでしょうが、
購入したばかりで、そんなことをするのは、面倒だと思う方が多いと思います。
また、SSDの交換には、ある程度の知識を必要とします。
そんな時に、PCの容量不足に役立つのが、簡単にPCに接続できるUSBメモリです。
USBメモリは、発売当初は、1GB未満でもかなりの値段がしましたが、現在では、容量の大きいUSBメモリが、当時に比べると信じられないほどの安い値段で売られています。
次の章では、おすすめのUSBメモリをご紹介します。
そして、それよりも、さらに大きな容量の増設を望んでいる方は、最後の章をご覧ください。その方法が、私が一番お勧めする方法です!
お手頃価格のおすすめのUSBメモリ
エクセル、ワードなどの文書データだけを保存して、持ち歩くのに利用するのであれば、正直、1GBくらいの容量のUSBメモリでも充分足りると思います。
しかし、現在、USBメモリは、その利便性から、様々な用途で使われるようになり、大は小を兼ねるでは、ありませんが、いくら容量があっても困ることがありません。
現在、この記事を書いている時点では、1GBあたりの値段を考えると、64GB~128GBのUSBメモリがお買い得といえると思います。
256GB、512GB以上の容量のUSBになると、さすがに、値段が上がります。
おすすめのUSBメモリ!容量が64GBタイプ!
[Amazon限定ブランド] アクスSPEEDY USBメモリ 64GB USB 3.1対応
●容量:64GB
●キャップ式
●USB3.1対応
●最大読出速度:400MB/s
●最大書込速度:115MB/s
※速度は、環境によって変わる場合があります
Transcend USBメモリ 64GB USB 3.1 ブラック TS64GJF700
●容量:64GB
●キャップ式
おすすめのUSBメモリ!容量が128GBタイプ!
[Amazon限定ブランド] アクスSPEEDY USBメモリ 128GB USB 3.1対応
●容量:128GB
●キャップ式
●USB3.1対応
●最大読出速度400MB/s
●最大書込速度200MB/s
※速度は、環境によって変わる場合があります
Transcend USBメモリ 128GB USB3.0 ブラック TS128GJF700
●容量:128GB
●キャップ式
おすすめのUSBメモリ!容量が256GBタイプ!
Transcend USBメモリ 256GB USB 3.1 TS256GJF790K
●容量:256GB
●スライド式
さらに容量の大きいUSBメモリを安価で購入したいなら?
256GBを超える容量の大きいUSBメモリを安価で購入することを望んでいるなら、私なら、USBメモリではなく別の方法をとることをおすすめします!
その方法は、
2.5インチの内蔵HDDを外付けHDDとして使用する方法です。
パスパワー方式ならコンセントがいらず、USBメモリを使うのとほぼ同じ感覚で使用できます!
2.5インチの内蔵HDDは、色々な用途に使える!
2.5インチの内蔵HDDは、色々な用途に使えます!
●ノートパソコンのHDDに使用
●SATA変換ケーブルを使って、内蔵HDDを外付けHDDとして使用
パスパワーで簡単に使えることが多い(コンセントがいらない)
※HDDスタンドを使っても外付けHDDとして使用できますが、その場合、コンセントが必要になります
など、その他にも色々な使用用途があります。
2.5インチ内蔵HDDの便利なところ!
3.5インチの内蔵HDDと比べて、2.5インチ内蔵HDDは消費電力が、少ないので、コンセントを必要としないパスパワー方式で使用可能な場合が多いです。ここが、非常に便利なところです!
また、値段も同じメーカーの製品であれば、3.5インチの内蔵HDDに比べて安価なことが多いです。
3.5インチの内蔵HDDは、書き込み、読み込み速度の性能で、やや2.5インチの内蔵HDDを上回りますが、弱点は、HDDスタンドや、HDDケースを利用して、外付けHDDとして使用する場合にコンセント(電源)が必要になるということです。
2.5インチ内蔵HDDは、コンセントのいらないパスパワー方式でPCに接続できる場合が多いです。
パスパワーとセルフパワーの違い!
そのため、手軽に使用できて場所もあまりとりません。
しかし、接続できるデバイス機器は、消費電力の少ないものに限定されます。
例えば、USBメモリ、マウスなど。
セルフパワーは、コンセント(電源)が必要になります。
しかし、その代わり消費電力の大きいデバイス機器をPCなどに接続することができます。
例えば、外付け3.5インチHDD、プリンターなど。
2.5インチ内蔵HDDをSATA変換ケーブルを使用して外付けHDDとして使用するメリット!
2.5インチ内蔵HDDにSATA変換ケーブルを差し込むだけで、コンセントいらずで、簡単にノートパソコンなどに接続することができます!
まさにUSBメモリ感覚で使えます!?
●パスパワーで使用できるので、USBメモリ感覚で簡単に使える!
コンセントがいらないので、USBメモリと同じくUSBポートに差し込むだけで使用できます。
●USBメモリと比較すると、1GBあたりの値段がかなり安く済む!
実勢価格で、単純に比較してみると、1TBの2.5インチ内蔵HDDが約6千円前後で購入できるのに対して、もし1TBのUSBメモリを購入すると、2~3万円ほどの値段になります。
そのため、単純に計算すると、3分の1の値段で購入できることになります。
●2.5インチ内蔵HDDは、実は、それほどサイズが大きくない!?
2.5インチHDDの方がUSBメモリより、当然サイズは、大きいですが、実は、USBメモリの約5倍ほどしかありません。実際に使ってみると思ったほど大きくないと感じるのではないでしょうか?
次の章では、実際に私が購入して使用している商品をご紹介します!
2.5インチ内蔵HDDを簡単に外付けHDDに変換できるおすすめSATA変換ケーブル
私が、実際に購入して使っているのは、以下の商品です。
値段が安くて、簡単に使えるので大変重宝しています!
USBポートに差し込むだけで使えるので、まさにUSBメモリ感覚で使用しています。
SATA変換ケーブル SATA USB変換アダプター ・2.5インチHDD USBケーブル 50cm
もちろん、2.5インチ内蔵HDDだけではなく、2.5インチのSSDにも使用できます。
価格も本当にお手頃な価格です!
私が、この商品を選んだ理由は、以下の2つを満たしているからです!
1つは、ケーブルの長さです!
この商品は、ケーブルの長さが50センチあるので、長さにかなり余裕があります。
どんなに質の良い変換ケーブルでもケーブルの長さが短いと使い心地が悪い場合が多いです!
もう1つは、長時間使うなら、ケースタイプではなく、HDDが露出するタイプが個人的におすすめです!
ケースタイプだと見かけは、いいのですが、ケース内にHDDの熱がたまり、熱が逃げにくいです。
しかし、SATA変換ケーブルの場合、2.5インチ内蔵HDDに差し込むだけなのでHDDは、そのまま露出した状態です。そのため、熱が、外に逃げやすいです!
補足事項!
まれに、SATA変換ケーブルをUSBポートに差し込んでも認識しない場合があります。私の場合、SATA変換ケーブルを差し込んだまま、PCをシャットダウンして、再び、PCを起動すると、ちゃんと認識されるようになりました。
故障かなと思ったのですが、そのUSBポートに、違うメーカーのHDDスタンドを差し込んでみましたが、同じように認識しませんでした。
この場合もUSBケーブルを差し込んだままPCを再起動することにより、その後、問題なく認識するようになりました。おそらく、USBポート側の問題だと思われます。
その他にも同じような機能で、以下のような商品もあります!
おすすめの2.5インチ内蔵HDD!
同じHDD(ハードディスク)を購入するのであれば、書き込み速度が速く、ランダムアクセスに強く、耐久性に優れているCMR方式のHDDをおすすめします!
現在は、安価で大容量のHDDが作れるということで、SMR方式のHDDが増えています。
しかし、現在でも、上位版のHDDに使用されているのは、従来からあるCMR方式です!
※この記事を書いている時点でのことです。
また個人的に、おすすめするブランドは、日立、東芝、WD(ウェスタンデジタル)のHDDです!
日立のHDD部門は、2012年にウェスタンデジタル社の傘下になり、HGST製品として販売されていますが、高品質ゆえに、値段が高く、また、あまり市場には、出回っていません。
そのため、私が、今回おすすめするのは、個人的にも何度も購入している日本メーカーの東芝製のHDDです。
もちろんCMR方式です!
※CMR方式というのは、この記事を書いている時点でのことです(2020年10月末)
ちなみに、東芝のメーカーの発表で2.5インチHDDでは、
MQ04 2TB・MQ04 1TBが、SMR方式だと発表されています。
以下のサイトで紹介されています。
東芝のサイトですが、英語表記のため翻訳が必要になります。
https://toshiba.semicon-storage.com/ap-en/company/news/news-topics/2020/04/storage-20200428-1.html
その他の2.5インチHDDに関しては、分かりませんでした。
ただ、どのメーカーもSMR方式のHDDが、増えてきているのは、間違いありません。
東芝 内蔵HDD 2.5インチ 1TB MQ01ABD100-2YW
おすすめする理由は、やはり、その耐久性です!
2.5インチだけでなく、3.5インチでも東芝のHDDを今まで何度も使用していますが、
あくまで、私の経験上ですが、今まで壊れた記憶がありません。
ちなみに、私の今までの使用経験ですが、
●2.5インチの1TBのHDDに関して!
現在までで、3つ購入、すべてノートパソコンのシステムドライブに使用
3つとも15000時間を超えてもまだ、故障していません。しかも「クリスタルディスクインフォ」で診断しても未だに、3つとも「正常」と表示されています。
さすがに、17000時間を超えたものは、安全策をとり、早めに交換して、現在は、使用していません(笑)
●3.5インチの2TBのHDDに関して!
こちらも現在まで3つ購入して、すべてデスクトップパソコンのシステムドライブに使用
2.5インチと同じく、すべて使用時間が、15000時間を超えましたが、いまだに故障していません。
上記と同じく、「クリスタルディスクインフォ」で診断しても、すべて「正常」と表示されています。
ノートPCと同様、安全策をとり、17000時間を超えたものに関しては、故障していませんが、交換しています。
もちろん、たまたま、あたり運がよかったのかもしれませんが、6台購入して、すべて15000時間故障しなかったのは、立派だと思います!
そのうち、2台は、17000時間を超えています。それでも、いまだに、故障していません。
ちなみにWD(ウェスタンデジタル)の2.5インチ内蔵HDDでCMR方式だと
WD REDの1TBが、CMR方式だそうです。
※あくまでもこの記事を書いている時点でのことです。変更になる可能性もあります。
本当に、CMR方式のHDDが減ってきたなと思います。
このHDDスタンドがあると非常に便利!
コンセント(電源)が必要でも、さらに高機能で、2.5インチだけでなく3.5インチのHDDもUSBでPCと接続したい方には、以下の商品がおすすめです!
ロジテック HDDスタンド 2ベイ デュプリケーター HDD SSD対応
LGB-2BDPU3ES
この商品がおすすめなのは、とにかく多機能であること、そして日本のメーカーであるということです!
私は、実際に、この商品を購入しましたが、やっぱり買っておいてよかったということが、今まで何度もあります。その理由は、以下の通りです
●パソコンなしで、ハードディスクの丸ごとコピーが可能
その際、エラースキップ機能があるので、不良セクタのあるHDDもコピーが可能な場合が多いです。
●もちろん高速なUSB3.0!
●コピー(クローン)機能を搭載(デュプリケーター機能搭載)
コピー(クローン)機能を使う際は、コピー先が、コピー元と同容量か、大きい容量の必要があります。
レビューを読んでみると、システムドライブのクローンを作成するのに利用している方もいるようです。
※ケースによっては、同じ容量でも、コピー(クローン)できない場合があります。その際、回避できる場合もあります。口コミレビューを見たりすると参考になると思います。
●2台同時にPCで認識可能!
2BAY式なので、一度に2つのHDDやSSDなどを本体に差し込んで、同時にPCで使用可能です。そのため、USBポートを節約できます。
※使用できるのは、2.5インチのHDD、SSDと3.5インチのHDDです。
●テレビの録画にも使用が可能
商品紹介ページにテレビの録画にも使用可能と書かれていました。
●大容量のHDD、SSDを認識できる
12TBまで認識可能
使用する人によっては、まだまだ便利な使い方があるかもしれません。
実際に購入して、この商品が、1台あると本当に便利だなと思いました。
USBメモリの容量は、いったいどこまで大きくなるのか?
この記事を書いている時点では、128GBくらいの容量のUSBメモリが、昔に比べて、驚くほど低価格になっていました。
また、製品によっては、256GBもそれほど高額ではなくなってきました。
いったいどこまで、USBメモリの容量が増えるのか?
個人的に、非常に興味があります。
将来的に、もし、現在のUSBメモリと、ほぼ同じ大きさで、容量が、1TBの製品が、低価格で販売されるようになったら、本当に便利になりますね!