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aptx対応Bluetoothイヤホンは動画鑑賞でも使えるほど遅延が少ない?Anker Life P2で検証

現在のコードレス機器の通信の主流は、Bluetoothだと思われますが、便利なBluetoothといえど無線(コードレス)であることには変わりありません。

有線と違い、コードレスであるということは、少なからず、音ズレ、遅延が発生する可能性があるということです。

ワイヤレスイヤホンで音楽を聴く場合は、遅延があっても特に問題ありません。しかし動画を観る時にワイヤレスイヤホンを使う際は、映像と音声にズレが発生する場合があります。

いわゆる音ズレ、遅延という現象です。みなさんも聞いたことがあると思います。

具体的に説明すると、ドラマで、主人公がしゃべっている映像で、口の動きと音声がズレていることです。ひどい音ズレになると、主人公が、しゃべり終わって口を閉じていても音声だけが、遅れて聞こえることもあります。これってかなり気になりますよね。

恐らく、実際に経験したことのある方もいらっしゃると思います。

音ズレ、遅延は、ワイヤレス(無線)の宿命のようなものですが、少しでも音ズレ、遅延の少ないBluetoothのイヤホンはないものでしょうか?

今回の記事では、音ズレ、遅延の少ないおすすめのBluetoothのイヤホンについて紹介します!

そしてタイトル通り、aptxコーデック対応のBluetoothイヤホンで、問題なく動画を観ることができるのか?を実際に試してみました。

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音ズレ、遅延の少ないBluetoothイヤホンの条件とは?

音ズレ、遅延が少ない条件は、いくつかありますが、その中でも重要なのは、Bluetoothイヤホンが対応しているコーデックです!

※Bluetoothのバージョンも5.0以上をおすすめします。

コーデックとは、簡単に言えば、データの圧縮技術です。

Bluetoothのイヤホンを使う際に現在、使用されている主なコーデックには、以下のものがあります。

※もちろん、他にもコーデックはありますが、実用性、Bluetoothイヤホンのコストパフォーマンス等を考えて以下のものに絞りました。

●SBC
基本的に、どのBluetoothイヤホンでも対応している、いわば標準のコーデックです。音声の遅延に関しては、やや大きい傾向があります。

●AAC
iPhoneで使用されることが多いコーデックでSBCに比べると音質がよく、遅延も比較的少ないです。

●aptx
上の2つを含めた3つのコーデックの中では、一番、遅延が少ないといわれているコーデックです。aptxには、主に4つの種類があります。

以下の4種類です

aptx
遅延が少なく音質もよく、aptxの基本となるタイプです。

aptx HD
非常に高音質。音楽を高音質で楽しみたい人に適したタイプ。ただし、aptxの中では一番遅延が大きいとされています。それでもSBCに比べればかなり低遅延。

aptx ll
音質は、aptx HDにやや劣るが、この中では、一番低遅延を実現したコーデックで動画を観たり、ゲームをするのに適している。

aptX Adaptive
aptxの最新のコーデック。音質はaptx llよりいいが、遅延に関しては、aptx HDよりは遅延が少ないが、aptx llにはやや劣る。

主なコーデックのおよその遅延(秒数)をまとめて表にしてみました!

コーデック 遅延に関して 備考
SBC 約0.22秒±0.05秒 ほぼすべてのデバイスで使用できる標準タイプ
AAC 約0.12秒±0.03秒 iPhoneで多く使われています。
aptx 約0.07秒±0.01秒 aptxの基本となるタイプ
aptx HD aptxよりやや遅延が大きい 非常に高音質
aptx ll 約0.04秒未満 最も低遅延なコーデック。音質は、aptxと同程度
aptx Adaptive aptxと同程度 低遅延で高音質とバランスがよい

こうしてみるとやはり「aptx ll」の低遅延の性能が圧倒的な感じがします!

そのため、私の個人的なおすすめは以下のようになります!

●値段が安くて遅延が少ない製品が欲しいならスタンダードな「aptx」対応製品
※aptxで実際にドラマや映画を快適に観ることができるのか?については下の章で実際に検証しています。

●高音質で音楽を楽しみたいなら「aptx HD」対応製品
※かなり高音質ですが、その分、他のaptxに比べるとやや遅延が大きくなります。

●ドラマや映画などの動画、ゲームを楽しみたいなら最も低遅延な「aptx ll」対応製品
※ただし、全く遅延がないわけではないので音ゲーなどには向かない可能性があります。

●低遅延で高音質がいいなら「aptX Adaptive」対応製品
※低遅延で高音質とバランスがとれています。

遅延に関して「ms」ミリ秒で表示している場合があります。

これを秒単位に置き換えると、例えば、SBCコーデックだと約0.22秒の遅延があるとされていますが、0.22秒=220msとなります。つまり0.1秒=100msです。

さらに補足すると、遅延が0.1秒を超えると映像と音声の音ズレに気が付きやすいという意見が多いような気がします。

Anker Soundcore Life P2で本当にaptxは遅延(音ズレ)が少ないかを動画を視聴して試してみた

aptxに非常に興味を持ち、実際にaptxコーデック対応のBluetoothイヤホンで動画を観ると遅延(音ズレ)は、許容範囲なのか?気にならないのか?を実際に試してみました。

今回、試してみたのは、aptxの中で基本となる標準タイプの「aptx」です。

本当ならば、最も低遅延な「aptx ll」、もしくは、高音質でaptxと同程度、低遅延な「aptx Adaptive」対応のBluetoothイヤホンを購入して試したかったのですが、数が少ないのと値段が高く予算がなかったため「aptx」対応のBluetoothイヤホンを購入しました。

結果的に、aptxで、動画鑑賞にも耐えうる低遅延であれば、コストパフォーマンス的に私的には、満足ですし、また、aptx llの場合、さらに低遅延のため、aptxの性能の判断基準になってよかったと思っています。

今回用意したもの

●ノートパソコン:
約8年前のもので、OSは、Windows 10、CPUは、第三世代のCore i7、メモリ8GB、グラフィックボードなし(内蔵GPU)、DVD、Blu-rayドライブ搭載、Bluetooth非搭載

●Bluetoothアダプタ:
ノートパソコンにBluetoothが搭載されていないため、「TP-Link Bluetooth UB500」を購入しました。Bluetooth5.0に対応していて、プロファイルではA2DPに対応しています。USBポートに差し込むタイプです。

●Bluetoothイヤホン:
購入した製品は、コストパフォーマンスがよい「Anker Soundcore Life P2」です。対応コーデックは、aptxです。

最初に購入した製品がaptxの性能を本当に発揮できているかを調べました

aptxの遅延は、約0.07秒±0.01秒とされていますが、本当に今回の環境下でその性能が発揮できているかを確認しました。

確認するために、ユーチューブの遅延テスト動画を使わせていただきました。ユーチューブの検索欄に「遅延テスト」と入力すると出てきます。

私が、今回利用した遅延計測ツールは、

【60fps改良版】遅延計測ツール 1分 Bluetoothヘッドホン・イヤホン キャプチャーボード モニターの音ズレ確認に使えます

という動画です。

メトロノームの外観に似ています。真ん中の赤いメモリ(線)に止まると±0秒です。

左右両方に、それぞれ片側に4つのメモリ(線)があり片側(左半分、右半分)で1秒です。つまり、左端から右端まで移動すると2秒です。

すると単純に1秒を4で割った、1メモリ0.25秒かと思ったのですが、実際にメモリ(線)に止めて確認すると違いました。

実際に調べてみると、赤いメモリ(線)の左右にある一番近い黒いメモリ(線)が誤差0.1秒のようです。そして2番目のメモリもほぼ0.1秒、3番目のメモリは、約0.15秒、そして4番目のメモリは、約0.25秒だと思います。

つまり片側の4つのメモリ(線)を合わせると1秒ではなく0.6秒になると思われます。

実際は、片側で0.60秒なのですが、恐らく、わかりやすくするため、0.60秒以降はリセットされて1秒になるのではないでしょうか。

※本当の時計は、0.60秒以降もあり、0.99秒の次に1秒になりますが、あえて遅延計測ツールとして、わかりやすくするために、0.60秒でリセット、つまり片側で、0.6秒を超えると次は、0.7秒ではなく、1秒になるようにしているのではないかと思われます。

あくまで私の推測です間違っていたらすみません。

実際に計測してみると

計測してみた結果は、約0.08秒でした。
※標準スピードだと速いため動画の設定で再生速度を0.25秒にして計測を行いました

しかし音を聞いてからPCのエンターキーを押すために、どうしても実際よりも結果が悪く(遅く)なってしまいます。

具体的には、音を聞く→エンターキーを押す。この間にどうしても時間が経過してしまい測定結果が実際よりも遅くなります。

そこで連続してエンターキーを押した場合、どのくらいのタイムラグがあるのか調べると、0.02秒でした。つまり連続してエンターキーの連打を続けても、1回目は、0.02秒、2回目は、0.04秒になるということです。

そこでこのタイムラグの0.02秒を差し引いて考えると、

遅延計測の結果は、約0.06秒前後だと思われます。

aptxの遅延速度は、約0.07秒±0.01秒とされていますので、aptxの性能を充分に発揮していると思います。

試しに、PCのエンターキーを連打し続けて、ちょうど音と重なるまで試してみると、上記とほぼ同じ結果になりました。

では、次の章では、実際に動画を観て、この遅延0.06秒が、動画を鑑賞するにあたってどれほど違和感があるものなのか?視聴に影響があるのか?の検証結果をお伝えします。

aptx対応のBluetoothイヤホンで色々な動画を視聴して遅延0.06秒が動画鑑賞にどれほど影響があるのかを調べてみた

では、実際にaptx対応のBluetoothイヤホンは、動画鑑賞に堪えうるか?問題ないか?を試してみました。

具体的には、映像(ドラマ、映画など)でどれくらいの遅延が起きるか?違和感があるのか?

特にチェックしたシーンは、「会話」「手を叩く」「ドアを閉める」「テーブルにグラスなどを置く」際に発生する音がズレていないかです。特に「手を叩く」シーンでは、ある程度の遅延があると音のズレにすぐ気が付きます。

●有料動画配信サービスの動画

ネット配信の有料動画を観てみましたが、上記のシーンでは、いずれも音ズレ(遅延)は、感じられなかったです。

●ユーチューブの動画

こちらも同様に、上記のシーンでは、いずれも音ズレ(遅延)は、感じられなかったです。

●ブルーレイ、DVDディスクの動画

こちらも同様に、上記のシーンでは、いずれも音ズレ(遅延)は、感じられなかったです。

具体的に説明すると映像の中の人が手を叩いた瞬間に、ほぼドンピシャリのタイミングで、Bluetoothイヤホンから手を叩く音が聞こえました。音がズレている、遅延している感じは、ありませんでした。また会話している口元を観てもピッタリとタイミングが合っていました。

一時停止を使用した直後は、音ズレ、遅延が発生する場合があります

私は最初、動画で、音ズレ、遅延チェックを何度も行っていたのですが、巻き戻したり、一時停止を多用すると再び再生した直後には、多少音ズレが発生する場合がありました。
これは、一時停止から再び再生が始まるまでのタイムラグのようなものだと思います。

しかし、その後、動画が進むとすぐに元に戻るはずです。普通に再生していれば、問題なく音ズレ、遅延が気にならずに私の環境下では、動画を鑑賞できました。

正確には、約0.07秒、音が遅れて耳に届いてるのですが、そのくらいの遅延だと気が付かない、違和感がないということなのだと思います。

素直に、aptxってすごいコーデックだなと感動しました!

ただし、実は、ひどく音ズレ(遅延)した動画もいくつかありました。

それは、先程調べた有料動画配信サービス、ブルーレイ、DVDディスクの映像ではありません。

昔、自分でデジカメで撮影したものの、動画の容量が大きすぎるため圧縮編集したMP4動画です。

これに関しては、不思議にひどい音ズレ(遅延)が発生しました。恐らく圧縮する際のエンコードの仕方が影響しているのではないでしょうか?

しかし、不思議なことに、PCのスピーカーや有線のイヤホンで、その動画を観ると全く音ズレ(遅延)がありません。

原因は、正直、今でもわかりません。

結論を言えば、有料で配信されている動画、有料のブルーレイ、DVDディスクの動画、テレビでドラマを録画してブルーレイに書き込みした場合も、動画視聴に影響するような音ズレ(遅延)は、感じられませんでした。

※あくまで私の個人的な感想です。ただ、あえて言うなら、私が試した環境下では、音ズレ自体が発生していないと思えるほど、ストレスなく動画を鑑賞することができました。

aptxで、これだけ低遅延なのですから、aptx llの場合、さらに低遅延ということになります。aptxコーデックは、すごい技術ですね!

結果的にAnker Soundcore Life P2を買って正解でした

本当は、日本製のBluetoothイヤホンが欲しかったのですが、予算の都合で私には手が出せず、海外製を購入することにしました。

今まで購入したことのない海外メーカーだったので、少し不安だったのですが、有名なメーカーだということは、それとなく以前から知っていました。

私がAnkerのBluetoothイヤホンの購入の決め手になったのは、Wikipediaで、以下のような説明文を読んだからです。

検索エンジンの上級ソフトウェアエンジニアとして、米国のGoogle本社で勤務していたスティーブン・ヤンは、高品質で手頃な価格のノートパソコンの交換用バッテリーを市場に提供するため、2011年にAnkerを創業した。

引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/

天才集団ともいわれるグーグルでソフトエンジニアをしていた方が起業した会社なら、かなり品質のよい製品を作っているのでは?と思い「Anker Soundcore Life P2」というBluetoothイヤホンを購入したわけです。

結果的に正解!

買ってよかったと思いました。

さすがaptx対応Bluetoothイヤホン!遅延速度、約0.07秒±0.01秒は本当でした。私の使用環境では、ドラマ鑑賞にも問題なく使えたのが一番よかったです。

そしてさすが、Anker製品!

私の中で価格がリーズナブルであれば、今後もAnker製品が選択肢の一つとなりました。やはり一度購入して信頼できるとそのメーカーの信頼度が上がるものですね。

具体的にこの製品が気に入った理由!

●音ズレの少ないaptxコーデックに対応していること!

●実際に動画を観ても音ズレ、遅延が感じられなかったところ

●左右独立イヤホンで非常にリーズナブルな価格!

●レビューの評価が高かったこと!

●有名なメーカーであること!

●音質に関しても個人的には充分に満足

などが理由です。

音質に関して!

私のメインの使用目的が動画鑑賞なので、私は、充分に満足しましたが、音質に非常にこだわる方、使用目的が音楽メインの方は、やや物足りなく感じるかもしれません。

しかし、このリーズナブルな価格で不満を持たれる方は少ないでしょう。また音質を重視しすると現在のコーデックでは、遅延がやや大きくなる傾向があります。すると今度は、動画鑑賞には向かない可能性がでてきます。

高音質で動画鑑賞にも問題ないほどの低遅延となると、「aptx Adaptive」コーデック対応製品などが該当しますが、値段もかなり高くなります。その点、今回購入した製品は、リーズナブルな値段で、非常にバランスが取れていると思いました。

それにしても本当に、この値段で音ズレ、遅延がほとんどなく、動画鑑賞にも充分使えるBluetoothイヤホンが存在することに驚きです!

※あくまで個人的な感想です。

ただし色々な動画で、先程の章で触れたとおり、手を叩いた時のタイミング、ドアの閉まるときのタイミング、テーブルに物を置くときのタイミング、会話の際の口元をチェックしてみた結果での感想です。

ただし、下の章でも書いていますが、使用環境が違うと音ズレ、遅延が発生する可能性もあります。その際の遅延の原因については、下の章でまとめて書いています。

次は、「Anker Soundcore Life P2」の使用方法、使用して気が付いたことなどについてです。

Anker Soundcore Life P2の操作方法について

「Anker Soundcore Life P2」を今回購入して、PCで実際に色々な動画を観てみましたが、私の環境下では、ほぼ音ズレはなく、スムーズに動画鑑賞ができました。

しかしちょっと驚いたこともありました

というのは、製品の箱を開けると「Quick Start Guide」と書かれた薄いブルーの8cm四方の何枚かに折りたたんだ小さな説明書らしきものが入っていましたが、他の言語と混じって書かれているため、正直、やや見づらいです。つまり、自分の読みたい設定方法を見るのに、その都度、複数の言語の中から日本語をみつけなくてはなりません。

そのため公式サイトのオンラインマニュアルの方が、かなり読みやすいと思いました。

探してみると、オンラインマニュアルがありました。

ちなみに私は、充電、ペアリングが終わってから、このオンラインマニュアルの存在に気が付きました。もっと早く見つけていれば・・・苦労しなくても済んだのに(笑)

説明書は、PDFで開きます。以下の説明書で「日本語」のページを開けば、日本語の説明書を読むことができます。96ページ目から日本語です。
※表示の仕方によっては、98ページ目から日本語の説明書になる場合があります。

基本的に日本語の説明書は、96~100ページの5ページです。

Anker Soundcore Life P2 オンラインマニュアル

https://lp.ankerjapan.com/hubfs/aoos/manual/A3919Manual.pdf?_ga=2.100196126.1473470708.1662686318-2106422730.1661811696

上記のオンラインマニュアルを読めばだいたいのことはわかると思いますが、実際に使用して、気が付いたことを少し書いておきます

●充電方法について

AnkerのBluetoothイヤホンのケースが充電ケースになっていますが、その充電ケースの差込口(根本)は、USBtypeCです。しかしその反対側の端子(充電器などに接続する方)は、USBtypeAです。

つまり充電ケーブルとして「USBtypeC & USBtypeA ケーブル」が付属されています。そのため充電はUSBtypeAの入力ポートを使って行うことになります。

私は、レビューを読んでUSBtypeC専用の充電機を購入しましたが、必要ありませんでした。

実際に充電に必要なのは、USBtypeAの充電器です。

加えて言えば、PCをお持ちの方は、USBtypeAの入力ポートがないことはまず考えられないので、事前に何も買わなくてもいいと思います。

ただし、USBtypeA用の充電器があれば便利だと思います!

私は、行ったことがありませんが、両端がUSBtypeCのケーブルをお持ちの方は、そちらを使ってUSBtypeC専用の充電機で充電が可能のような気がします。

しかし、オンラインマニュアルには、損傷を防ぐため付属のケーブルを使用して下さいと書かれていました。そのため素直にメーカーのマニュアルに従った方がいいでしょう。

●購入してまず行うこと

ケースを開けて、イヤホンに付いている小さなシール(保護フィルム)をはがすことです。これが貼ってあると恐らく絶縁されて充電されないのでは?と思います。このシールは、簡単に剥がれます。

また、初めて使用する際は、完全に充電して下さい、とオンラインマニュアルに書かれていました。

ペアリングに関してもオンラインマニュアルを読めば、スムーズに行えると思います。

ただ、イヤホンの形状が丸いため、滑ってケースからやや取り出しにくかったです。イヤホンの表面を滑らないようにして欲しいなと個人的に思いました。

●イヤホンの操作に関して

まず、このイヤホン本体には、ボリューム調整機能がありません。

そのためボリューム調整は、PCなどBluetooth接続した送信側で行う必要があります。

左右のイヤホンとも同じ機能です(イヤホンのボタンを押すのはどちらでもいいです)

私のメインの使用用途が動画鑑賞なので、動画鑑賞時に気が付いたことを書いておきます。

イヤホンのボタンを1回押すと動画が、停止します。少し時間をおいてもう一度押すと、動画が再生されます。

動画の一時停止機能に関してはイヤホンのボタンを押してからだいたい1~2秒後に停止します。焦らないで少し待ってみて下さい。

また、DVDディスクで動画を鑑賞中にイヤホンのボタンを2回押しましたが、次のチャプターには進みませんでした。この機能が有効なのは、恐らく音楽を聴く際だと思います。動画鑑賞の場合は、PCのローカルディスクの同じフォルダーに保存されている動画に限定されるのではないかと思います。

※一時停止機能は、私が試した場合ですが、ネット上の動画でも問題なく機能しました。2回押しで次の動画へ進む機能は、恐らくネット上の動画では機能しないと思います。実際にネット上の動画で試してみましたが、次の動画は再生されませんでした。

●イヤホンの電源のオンとオフ

基本的に、ケースからイヤホンを取り出すとイヤホンの電源がオンになります。

ケースにしまうとイヤホンの電源はオフになります。イヤホンをケースにしまってから1~2秒ほどすると、PCで聴いていた音楽がスピーカーを通じて外に流れるようになりました。

●充電時間について

10分間の充電で約1時間分の音楽再生が可能と商品紹介ページに書かれています。ただ不思議なことにオンラインマニュアルには、この記載がなかったように思います。もしかすると探し方が下手だったのかもしれません。

満充電に関しては、オンラインマニュアルで約2時間と記載されています。

私は、まだ購入したばかりで1度しか充電していませんが、確かに、2時間ほどで充電が終わったような気がします。
※使用環境によって異なる場合があります。

●使用時間

イヤホン本体が満充電の状態で最大7時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大40時間の使用が可能。
※使用環境によって使用可能時間は、異なります。

わかりやすく説明すると、
ケースにイヤホンを入れて充電します。充電が完了(満充電)すると、イヤホン単独で約7時間連続して使用可能。さらに、外出先で充電できない場所でも、ケースに充電が残っているため、充電の切れたイヤホンをケースに入れると、再びケース内で充電されて最大で、合計約40時間使用することができるという意味だと思います。

つまり満充電すれば、イヤホンのケースがモバイルバッテリーのような役目もしてくれるということです。これは、便利だと思います。

●ペアリングのリセット方法

非常に簡単です。両方のイヤホンをケースに入れた状態で、イヤホンに付いているボタンを左右両方3秒間、長押しするだけです。すると赤色に点滅しますので、それでリセットが完了です。

●もしイヤホンを装着して動画などを見た時に、不自然に音が小さい、いつもの音質と違うと感じた時は?

PCの場合です。

イヤホンは、そのままの状態で、一度、動画を終了してから、再び動画を再生してみて下さい。すると音が大きくなり、音質もよくなる場合があります。

私の場合、PCでDVDディスクの動画を観たときに、この現象が起こりました。

これは、故障ではありません。接続の問題です。他のメーカーのイヤホン、ヘッドホンでも起こることがあります。

音が小さい時や音質がいつもと違うと感じた時は、以下に接続されている可能性が高いです。

上記の図でわかるように、赤枠の中の2つあるうちの上側(Hands-Free AG Audio)で接続されています。

イヤホンは、そのままで、動画だけを一度、終了してから、再び動画を再生すると、以下のように下の方(Stereo)で接続されました。

下側(Stereo)で接続されている場合は、音も大きく音質もいいです!

先にイヤホンを装着してイヤホンをONの状態にしてから、動画を再生させるか、

動画を一度終了させてから、再び動画を再生するか、

もしくは、一度、違う動画を再生してから再び元の動画を再生すると問題ないと思います。

※ネットで有料動画を視聴したときには、この現象は起きませんでした。

ちなみに、上記の設定画面は、PCの画面の右下にあるスピーカーのアイコンの上で右クリック、「サウンド」をクリック、サウンドの画面の上のタブを「再生」に切り替えると見ることができます。

恐らくですが、この製品は、モノラルにも対応しているため「Hands-Free AG Audio」がインストールされているのだと思います。

音質がいつもと違うと感じた時は、「Stereo」で接続されていない可能性があります。「Hands-Free AG Audio」で接続されていないか確認してみてもいいかもしれません。

まあ、簡単に解消するので、確認する方が面倒かなとも思いますが。

繰り返しますが、故障ではないので安心して下さい。「Hands-Free AG Audio」に対応している他のメーカーの製品もこの現象が起こる場合があるようです。

●片方しか聞こえなくなった場合

私の場合ですが、両方のイヤホンをケースに入れて、蓋をして15秒くらいしてから、再びケースを開けてイヤホンを装着すれば直りました。

リセットしても直りますが、再度、ペアリングを行う必要があります。

●くだらないことですが

Bluetoothイヤホンを装着していて、電池が切れると、外部のスピーカーから音が出るわけですが、私は、主に夜中にイヤホンを使うので、電池が無くなっても外に音が流れないように、あらかじめ、有線のイヤホンをPCの音声端子に差し込んで利用しています。

これならもし、Bluetoothイヤホンの電池が切れても音声が、大きく外に漏れることはないからです。

ちなみに、有線のイヤホンをPCの音声端子に差し込んだ状態でもBluetoothイヤホンで問題なく音楽などを聴くことができます。

その際は有線のイヤホンからは、音声が流れませんでした。Bluetoothイヤホンの電源を切って数秒してから有線のイヤホンの方から音が流れてきました。

※あくまでもWindows 10のPCの初期設定状態でのことです。

Bluetoothイヤホンを初めて使用したときに、音声が全く聞こえない場合は、PCとのペアリングが完了していない可能性が高いです。

PC側のデバイスマネージャーで、正常にペアリングが行われたかを確認することができます。

※もちろん、イヤホンが充電されていることが前提です。

Bluetoothアダプタを使用している場合にBluetoothイヤホンから音声が全く聞こえない場合

私の場合は、PCにBluetoothが搭載されていなかったので、Bluetoothアダプタを付けてBluetoothイヤホンを使用しました。

私の場合、実際あった例としては、Bluetoothアダプタのドライバが最後までインストールされていないのが原因でした

上記の図の最初の赤枠の部分を見ていただけるとわかると思いますが、BluetoothアダプタをPCのUSBポートに差し込んで正常に作動していると思っていたのですが、Bluetoothイヤホンから音が出てきません。

そこで、PCでデバイスマネージャーの画面を開き、Bluetoothの左横の「>」をクリックして展開して、そこに表示されたPCに接続したBluetoothアダプタの品番の上で右クリックして、「プロパティ」をクリック、そして「イベント」タブに切り替えると、上記の上の赤枠のように、「デバイスは開始されていません」と表示されていました。

※「デバイスマネージャー」の画面を開くには、タスクバーの左下の検索欄に「デバイスマネージャー」と入力して、表示された「デバイスマネージャー」の大きなアイコンをクリックすればOKです。

そこで、一度削除してから、もう一度BluetoothアダプタをUSBポートに接続してやるとうまくいきました。

下の赤枠のように、「デバイスが開始されました」と表示されるようになりました。

その後は、問題なくBluetoothイヤホンから音が出るようになりました。

事前にインターネットに接続した状態で、BluetoothアダプタをPCのUSBポートに接続してドライバをインストールしたほうが失敗が少ないかもしれません。
※Windows 10の場合、ドライバのインストールは自動で行われます。

PCからBluetoothアダプタを削除する際は、

PCの左下のタスクバーの検索欄に「Bluetooth とその他のデバイスの設定」と入力します。

次に「Bluetooth とその他のデバイスの設定」をクリックして「Bluetooth とその他のデバイスの設定」の画面を開きます。

設定画面をよく見ると「その他のデバイス」の中に、USBポートに差し込んだBluetoothアダプタの品番が表示されていると思います。

それを見つけたら、そこをクリックします。すると「デバイスの削除」という項目が表示されるようになりますので、私はそれをクリックして一度削除してから、Bluetoothアダプタのドライバのインストールをやり直しました。すると今度は、うまくいきました。

再度Bluetoothアダプタのドライバのインストールを行う場合は、先程も触れたとおり、事前にインターネットに接続した状態で行った方が失敗が少ないかもしれません。

※もし行う際は、自己責任で行って下さい。

また違うデバイスを間違って削除しないように充分気を付けて下さい!

aptxに対応したBluetoothイヤホンを使用しても遅延が大きい際に考えられる主な原因

低遅延であるaptxコーデック対応のBluetoothイヤホンを使用しても音ズレや遅延が大きい場合もあります。

この場合の大きな遅延とは、aptxの基本性能である遅延、約0.07秒±0.01秒を大きく上回ってしまうことです。

結論から言うと、原因は、aptx対応のBluetoothイヤホンではないことがほとんどです。

まず認識しておくことは、送信と受信についてです。

Bluetooth接続の場合において!

Bluetoothイヤホンは、受信側。

PCやスマートフォンなど音声を発信しているデバイスが送信側になります。

以下にaptx対応のBluetoothイヤホンを使っても音ズレ、遅延が出る主な原因をまとめてみました。

考えられる原因は、探せばたくさんあると思いますが、主なものだけを簡単にまとめてみました。

●送信側と受信側のどちらかがaptxに対応していない

BluetoothイヤホンとPCをBluetoothで接続した場合を例にします。

Bluetoothイヤホン、PC、両方のデバイスがaptxに対応していないと違うコーデックに変更されて通信されてしまいます。この場合、通信に使われるコーデックが、最も一般的なSBCコーデックに変更されるとかなり遅延が起きます。

そのため、Bluetoothイヤホンの方が、aptxに対応していても、PC側などが、対応していない可能性があります。

これを確かめるのは、なかなか面倒です。知識のある方は、「Bluetoothイヤホン 接続 コーデック 確認」または、「Bluetoothイヤホン 接続 コーデック 変更方法」などで調べると出てくるかもしれません。

おおざっぱに判断する基準としては、先程紹介したユーチューブの「遅延テスト動画」で、どのくらいの遅延があるかを計測してみて、SBC、AACの遅延(秒数)とかなり一致する場合は、そちらのコーデックで通信されている可能性があります。

●送信側と受信側のBluetoothのバージョンが一致していない。

例えば、新しくBluetooth5.0対応のBluetoothイヤホンを購入したとします。しかしBluetooth接続するPC側のBluetoothのバージョンが4.0だった場合、互換性はありますが、Bluetooth4.0の通信性能しか発揮できません。可能性は低いと思いますが、それがひょっとすると遅延の拡大につながっているのかもしれません。

●送信側のデバイスから離れすぎている。もしくは通信に干渉するものがある。

これは可能性としては低いと思いますが、送信側と受信側が離れすぎていないでしょうか?現在、多く販売されているBluetoothイヤホンの最大通信距離は、「Class2」で、だいたい10mです。それ以上離れたり、送信側との間に障害物がある場合は、不具合が発生する場合があります。

●Bluetoothイヤホンが、実は、aptxに対応していなかった?

すべてではありませんが、ノーブランド品の一部では、Bluetoothイヤホンの場合、商品説明ページにはっきりと、aptxに対応していると記載されていない場合もあるかもしれません。また、可能性は、低いと思いますが、商品紹介ページなどに「低遅延」と記載されていたため、aptxに対応していると思い込んでしまった場合もあるかもしれません。

購入したBluetoothイヤホンが実際にはaptxに対応していない場合は、当然aptxコーデックの性能は発揮されませんのでやや大きな遅延が起きる場合があります。

遅延がどうしても気になるときの対策方法

この方法は、PCで利用する際に限定されます。


実は、動画再生ソフトには遅延を補正する機能が標準で搭載されているソフトがあります。

VLCメディアプレイヤー、POTプレイヤー、MPC-HC、MPC-BEなどの動画再生ソフトには、その機能が付いています。
※いずれもこの記事を書いている時点ではフリーソフトです。

やや面倒ですが、上記の動画再生ソフトで設定を変更して音ズレ、遅延を少なくするという方法があります。

ただし動画再生ソフトを使った方法ですので、ネット上の動画鑑賞には基本的に使用できません。

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